大阪の新世界が発祥のエリア!人情から生まれた串カツ
大阪新世界発祥の串カツは関西限定だけではなく、現在は関東をはじめ日本全国で愛されるメニューです。
時代は昭和初期のころ、労働者にお腹いっぱい食べさせてあげたい、そんな串カツ屋の女将の人情から生まれました。
串カツ屋の思いやりから誕生をした大阪発祥の串カツ
関西が発祥の地となる串カツは、今では日本全国で愛される揚げ物となりました。
通天閣周辺の新世界にある店舗で誕生をした串カツ、およそ90年前と歴史は長いです。
1920年代の新世界エリアには日雇いで働く人達が数多くいたものの、収入面はさほど多くはありません。
がんばって労働をしても低賃金という現実は厳しいものの、そんな姿に救いの手を差し伸べたのが、串カツ屋で働く女将でした。
大阪発祥の串カツは、肉体労働で汗水流し必死に働く人たちに、安価で満腹になる美味しいものを提供してあげたい思いから生まれたメニューです。
経営者となる女将が考えたのが、串に肉を一口大にカットして刺し、衣をつけて揚げるというものでした。
はじめは肉を串に刺したものを串カツと言っていましたが、肉限定の呼び名ではなくなったのは、旬の野菜や魚介類なども串に刺して揚げるようになったためです。
はじまりは牛肉オンリーだった串カツも、現在では具材のレパートリーが増えました。
昭和から現在も串カツを味わえる串カツ発祥のお店
大阪名物の串カツは関西発祥ですが、東京でも似たような味付けのものが食べられていたともいわれています。
ですが串カツの発祥店と言われている、大阪新世界の1929年に創業した串かつだるまが濃厚な説です。
昭和初期の時代に流通をしていた牛肉は決して安い食べ物ではないものの、労働者に向けて安くて旨いものを食べさせてあげたい気持ちが串カツを生まれさせることになりました。
一本一銭で売りに出した串カツのメインは牛肉、衣をまぶして揚げ物にすることで、串カツの肉は蒸した状態になります。
すると過剰に硬くはならず、それでいてお腹も満たすボリューム感が出ました。
当時の労働者にとってこだわりは2度付け禁止ソースであり、現在でも複数の店舗が展開をされています。
2回ソースを付けられないのは、無駄なくソースを使うため、経営面でのコストまで考えてのことです。
大阪の串カツはこだわりのソースを1回だけ付けていただく
牛肉や魚介類に野菜など、具材の種類が豊富な串カツは、店舗ごとこだわりの味わいとなるソースで提供をしています。
味わいにはそれぞれに特色があり、竹串に肉や魚に野菜類を刺して衣をまぶし揚げたものを串カツと呼ぶのが関西です。
東京など関東では串カツと言えば、肉だけではなく野菜と肉を交互に刺し、衣をつけて油で調理するものを串カツと言っています。
串カツ発祥の地となる大阪新世界では、串カツは観光客にとってお目当ての食べ物、今ではすっかりご当地グルメです。
現在も新世界の地域には、数多くの串カツが食べられる飲食店がたくさんあります。
店舗は違っても同じ決め事があります、それがソースの2度付け禁止です。
食べる前の串カツに、1回だけソースを付けることができます。串カツは揚げたてのサクサクな状態をソースにつけますが、ソースの器は共有するので、これもソースは最初の1回だけルールの理由です。
まとめ
今では日本全国で食べられている串カツですが歴史は古く、発祥は関西の大阪です。
新世界の串カツ屋を創業した、ひとりの女性の思いやり、人情から生まれたメニューは、牛肉だけから具材の種類も増えました。
今もなお串カツを産んだお店は健在、広くチェーン店展開をしています。
六甲道の串かつ屋さん 旨いもん串酒場 きらく屋 六甲道店
店舗名:旨いもん串酒場 きらく屋 六甲道店
住所:〒657-0027 兵庫県神戸市灘区永手町5-1-13 JR高架下251
TEL:078-856-0156
営業時間:月~木曜日 17:00~23:00(L.O. 22:30)/ 金・土曜日 17:00~24:00(L.O. 23:30)
定休日:日曜日