食べやすくて美味しい串カツの概説! 地域別の特徴や歴史もまとめて紹介!
串(くし)カツは、串に肉や魚介、野菜などを刺して、パン粉をつけて揚げて食べる日本の料理の一つです。
アツアツの衣とサクッとした歯ごたえが人気で、地域によって様々な食材が使用され、調理法や飲食形態なども異なります。
串カツの発祥元は諸説ありますが、明治の終わり頃から東京の下町で食べられていたという説もあり、様々な歴史のある料理です。
この記事ではそんな串カツの地域別の特徴や雑学、歴史などを紹介していきます。
東日本の串カツ
関東圏では、豚肉を3~4cm角に切ったものと玉ネギ、もしくは長ネギを一口大に切ったものを交互に串に刺していき、
パン粉をまぶして揚げたものを「串カツ」と呼んでいます。
一方で、大阪名物となっている串カツのことは「串揚げ」と呼んで区別しています。
味付けには、とんかつソースや中濃ソースが用いられ、惣菜として販売されるほか、
とんかつ専門店や定食屋の定番メニューの一つとして、千切りキャベツといっしょに提供することが多いです。
中京圏の串カツ
名古屋などの中京圏で、どて煮と共に串カツを出すお店で注文すれば、どて煮の八丁味噌の煮汁に浸けて出てきます。
なお、どて煮の汁に串カツを浸けて食べるのが、名古屋めしのひとつである味噌カツの始まりとの説もあります。
串カツと、どて串の店が軒を連ねている場所もあり、客は店先で揚げたての串カツを摘んで、
どて串を煮込んでいる鍋の煮汁に漬け入れて食べるという独特の光景が見られます。
土日や祝祭日には、こういったお店が大繁盛しているようです。
西日本の串カツの特徴と歴史
関西圏においては、比較的小ぶりな一口サイズに切った牛肉や魚介類、野菜などを別々に串に刺して衣をまぶして揚げます。
なお、関西では「串カツ」も「串揚げ」も区別なく、どちらも「串カツ」と呼んでいます。
大阪式の串カツは、1929年に新世界で誕生したという説が有名です。
当時、釜ヶ崎の肉体労働者たちが食べやすいように、串に刺した小ぶりの牛肉を揚げて出していたものが始まりとされています。
元々は牛串のみを「串カツ」と呼んでいたところ、多種多様な食材が串カツに使用され、
後に串揚げ全般をそう呼ぶようになり、2000年代以降には串カツが「大阪名物」と言われるまでになったという歴史があります。
現在では、大阪を中心とする近畿地方の下町の繁華街には、立ち食いの串カツ屋がたくさん軒を連ねており、数を捌く必要があるため、
水溶き小麦粉と卵液をあらかじめ混ぜた「バッター液」や、業務用に配合された「バッター粉」を水で溶いて使用するなどして、
調理時間を短縮しています。
また、パン粉は目の細かいものが使用され、山芋を使用した滑らかな衣にするところもあるのが「大阪串カツ」の特徴です。
客席に設置されたステンレス容器に入った専用ソースに漬け入れて食べるという形式の店が多いですが、
一度口を付けたモノを浸け直すのは不衛生とされ、多くの店では「二度漬け禁止」のルールが設けられています。
ただし、たいていの店では胃もたれを防ぐという目的で、ざく切りのキャベツを無料で提供いるので、
ソースをキャベツですくってかけることが可能です。
まとめ
様々な特徴や歴史を持つ串カツ…。
近年では、様々な創作串カツを提供するお店も増え、そうしたお店では、客の一人一人にソースやキャベツが用意されます。
また、調味料も専用のソースだけでなく、各種の塩や味噌、醤油、胡麻だれ、タルタルソース等、
独自の味付けがなされています。
さらに、テーブルに置かれた鍋を使って自分で揚げるというセルフサービス形式のお店や、
食べ放題形式を取る店舗も存在します。
みなさんも、想像して食べたくなったら、お近くのお店に行ってみてはどうでしょうか。
六甲道の串かつ屋さん 旨いもん串酒場 きらく屋 六甲道店
店舗名:旨いもん串酒場 きらく屋 六甲道店
住所:〒657-0027 兵庫県神戸市灘区永手町5-1-13 JR高架下251
TEL:078-856-0156
営業時間:月~木曜日 17:00~23:00(L.O. 22:30)/ 金・土曜日 17:00~24:00(L.O. 23:30)
定休日:日曜日