串カツの発祥は諸説ある?歴史や雑学を紹介します!
ジューシーなお肉にパン粉をまぶし、串に刺して揚げる「串カツ」。
魚介や野菜などを挟んで、ソースをたっぷり付ければ贅沢な気分を味わえますよね。
今日は多くの人に愛されている串カツの歴史や雑学をご紹介します。
■串カツの発祥はどこなの?
串カツといえば関西を思い浮かべる人が多いと思いますが、その起源は諸説あるのです。
最も有名なのは大正の終わり頃から昭和の始めにかけて、通天閣がある大阪の新世界で誕生したというもの。
現在も大阪でチェーン展開している串カツ屋の女将が、労働者のために提供したというのが一般的な説です。
最初は牛肉を揚げたものを串カツと呼んでいましたが、
徐々に野菜や魚介など他の串揚げのことも串カツと呼ぶようになります。
現在では大阪名物とされている串カツですが、そのような全国的な知名度を獲得したのは実は割と最近で、
2000年頃だと言われています。
俳優やタレントがこぞってテレビで紹介したのがきっかけで、その後爆発的に人気となりました。
利益率が低いと言われる飲食店ですが、実はお店にとって串揚げはかなり利益になりやすいメニューで、
大阪で一気に専門店が増える要因になりました。
大阪とは別に東京を発祥とする説もあります。
関東の串カツはお肉とタマネギなどの野菜が交互に刺されているものが一般的で、
キャベツの千切りなどと一緒に提供される定食メニューの定番にもなっています。
また名古屋にも串カツの文化があり、どて煮の八丁味噌のお汁に串揚げを漬けるメニューがあります。
これは名古屋名物の味噌カツの起源という説もあり、長い歴史を感じさせます。
■カツの語源は何?
串カツに限らず日本ではパン粉をまぶして油であげる料理全般を「カツ」と呼んでいますが、
この言葉は一体どこからきたのでしょうか。
その語源はフランス料理の一つである「コートレット」と言われています。
このコートレットはお肉、特に牛・羊・豚などの骨の付いたものを指します。
これを英語ではカットレットいうような発音をするため、それが日本に伝わり「カツレツ」となりました。
豚肉を炒めたものをポークカツレツと呼んでいましたが、日本では徐々に豚カツと呼ばれるようになり、
炒めものが揚げ物になっても「カツ」という言葉だけが残って、現在のような使われ方をするようになったのです。
一般的に串カツというと野菜や魚介類も含まれていますから、
フランス語の語源を考えるとかけ離れた料理になっていますね。
日本で長い年月をかけて言葉も料理も進化していったことが分かります。
■キャベツとソースの意外な関係
東京などで串カツを食べると千切りのキャベツが付いてくることが多いですが、
大阪では千切りではなく、大きくざく切りにされたキャベツが定番となっています。
このキャベツの違いは実は「ソースの二度漬け禁止」と大きな関わりがあります。
大阪では常識のソースの二度漬け禁止ルールですが、
食べてる途中でソースが欲しくなってしまうことがどうしてもあります。
そういう時にこのざく切りキャベツはスプーンの代わりとして利用して良いんです。
生野菜をソースに付けるのは衛生的に「二度漬け禁止」とさほど変わらないんじゃ・・・という気もしますが、
キャベツも美味しく食べられますし一石二鳥という考え方なのでしょう。
ちなみに関東ではソースがボトルに入ってたり、スプーンが用意されてるので、
キャベツは千切りで大丈夫なようです。
■揚げることでより美味しくなる串カツ
串カツを食べ始めると止まらなくなってしまった経験はありませんか?
実は串カツが止まらなくなってしまうことは科学的に証明されており、
揚げるという行程に食材の魅力を引き出す効果があることが分かっているんです。
食材に含まれる糖分とアミノ酸やタンパク質が高温で加熱されると、
メラノイジンという食欲を増進させる物質が生まれ、串カツを食べる手が止まらなくなってしまうのです。
さて本日は串カツの歴史と雑学をご紹介してきました。
揚げ物ですから食べ過ぎには注意ですが、串カツをお腹いっぱい食べてみてはいかがでしょうか。
六甲道の串かつ屋さん 旨いもん串酒場 きらく屋 六甲道店
店舗名:旨いもん串酒場 きらく屋 六甲道店
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